多古町大移住計画

田舎のご近所付き合い、その2
おさんやさん

集落のなかに「くるわ」と言う一つの集合体がある。我が家を含めて17軒で構成している。
その「くるわ」で、男性だけの寄り合いと女性だけの寄り合いがある。
男性だけの寄り合いを「おさんやさん」と言い、女性だけの寄り合いを「こやすこう」と言う。

「おさんやさん」は、元々はお月見の会だったようで、十三夜とかの「三夜」らしい。
昔は夜やっていたのだろうが、今は、昼間集まって、色々と雑談をはじめ「くるわ」の中の交流を深める役割になっている。
年4回、曜日はいつでも良いが、1月、5月、9月、12月(実は11月の間違いだった(^^;)の各月の23日までに開催しなければならない。
17軒の内、3軒はすでに抜けているので14軒の持ち回りで、各家で開催する。
年々、会社勤めの人が多くなって、今では、会社の休みを見計らって日曜の昼の開催が多い。

1家庭から1人参加し、会費は千円。
その家の主(あるじ)が参加することが大前提で、仕事とかの都合で、どうしても参加出来ない場合は、会費を払ってパスできるらしい。

我が家が多古町に移ってすぐに5月のおさんやさんがあった。
が、その時はまだ我が家は「くるわ」に正式に加わっていなかったので、その時のおさんやさんで、我が家が「くるわ」に入るかどうか、また入れても良いかの話し合いをするとのことで、一応、家族構成とかを書いて、くるわの長のところと、おさんやさんの担当のところに持って行った。
丁度その時のおさんやさんの担当は、くるわでも長老に当たる人で、色々と田舎のしきたりとかを教えてくれ、今度のおさんやさんで了解を貰うからとのことだった。

その「おさんやさん」が終わって、我が家も「くるわ」の中に入れて貰うことが正式に決まった。
20年程前にこの集落に引っ越してきて「くるわ」に入った人がいるが、20年前に入っても、まだ「最近入った」なのである(^^;
ってことは我が家は一体。。。

で、その「最近」入った人が、入る時に、「くるわ」の共同の持ち物を購入した時の分担金の一部を幾ら払ったかを参考に、我が家も5万円ほど払うことにした。
それで一応、「くるわ」の仲間に入れて貰って、必要な時(冠婚葬祭の時とか)には、共同で持っている机や食器類とかも使っても良いらしい。

9月(98年)の「おさんやさん」に初めて参加した。
12時から開始が通例だが、早く行っても何か催促してるみたいな感じもしないでもないし、と言って新参者が遅れて行くのも失礼だし。。。思案しながら、他の参加者と一緒に行くのが良いかなと思いつつも、なかなか通りを見かけない。
12時を少し過ぎた頃合いをみて当番の家に伺った。半分くらいの人達が、既にやってきていた。
「しまった、もう少し早く来てれば良かったかな」とも思ったが、「まっ、いっか」と即座に思い直したりする(^^;

座敷には人数分の席が用意してあり、料理がところ狭しと机に置かれていた。
奥に掛け軸が飾ってある。この掛け軸は「おさんやさん」の当番で持ち回るらしい。いかにもお月見的な季節の草木?が飾ってある。小さな皿にご飯が少し盛ってある。そこに行って100円をおいて簡単に拝む。で各自、席に付く。

参加予定のある程度の人数が集まったところで「始めましょうか」と、酒が廻ってきた。
始めるに当たって特に何かするわけでもない。適当に喋りながら適当に酒を飲み、適当に始まる。
ただ、我が家が所属した「くるわ」には、多古町の町議会議員の方がおられて、みんなに関係のある審議の進捗や結果を報告してくれる。

この時は「次回の町議選には誰か出てくれないか?!」と言う話しが出た。
結局「もう一期やってよ」、「あんたしかいないよ」と言う話しが体勢を占め、「う〜ん、考えてはみるけど、誰か出る人いたら出てくれないか」と言うような話しだった。

適当に、と言ってもかなりの量を飲んで(^^;、3時、4時過ぎに、場をみて解散する。
我が家は初めての参加だったので、みんなから色々と、それなりに(^^;質問を受けた。
どんな仕事か、何をやってるのか、何処まで通ってるのか。。。
沢山人が来てるみたいだから○○○(ある宗教団体の名前)かと思ったとか。。。(^^;

みんな和やかで親切な人達ばかりで、こっちも安心。
ただ、みんなの話に出てくる「屋号」が、まださっぱり分からないので、話を聞いていてもなかなか理解できないところも多い。
この町は同じ名字が多いので「屋号」で呼ばないと分からない。
ま、そのうち覚えるだろうって(^^;

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