多古町大定住計画

田舎のしきたり、その12:男お毘沙(おびしゃ)
(2001年2月1日)
1月21日(日)、今年最初の「おさんやさん」(年4回開催の男だけの集まり)があった。
その席で、区長さん(今年度(2000年度)は同じ「くるわ」から出ている)から、「2月1日、男お毘沙をやるので、くるわから参加する人を聞いて!」と言われた。今年(2001年)の3月までは「くるわ」の部長(世話役)なんですよね、我が家。

2月1日って、木曜日じゃん。フツーは休日とか祭日ではないよね(^^;
この前の卯の日祭りは代役がきいたけど、今回は「男」お毘沙なんで、Miekoの代役はダメ。
って訳で、2月1日、急遽、会社を休むことにした。

一般の参加者は11時集合だけど、区長さんや総代さんたちが色々と準備をすると言っていたので、手伝いに9時半に会場の青年館に行った。
総代さん達がすでに準備を始めていた。「のぼり」を揚げたり仕出しの料理を取りに行ったり、結構、大変。
区長さんは会場の部屋を掃除していた。
「何をやればいいっすかぁ?」、「あ、じゃぁ、のぼりを揚げるの手伝って!」

青年館の横で、二人の総代さんが、のぼりを揚げる準備をしていた。
相当大きな「のぼり」だ。10メーターはある。「宇賀神社 氏子中」とか書いてあった(←はっきり覚えてない(^^;)
これを2本揚げる。結構、大変。
長い竹の棒を2本用意して、穴を掘ってそれを立てる。倒れないようにするために柵を作り、竹を縄で結びつける。
のぼりを広げるための1メーターくらいの竹を、のぼりを吊す竹の先に結びつける。その竹の両端と、のぼりを吊す竹の上の3カ所に、杉の葉っぱを差し込む。
おぉ、見るからに、いかにもお祭りの「のぼり」って感じになった。
ただ、のぼりを立ててる時から小雨がパラっと。。。

さて、後は仕出しと飲み物を貰ってきて並べれば一段落かな。ってことで、総代さんたちは、それぞれに準備で散って行ったので、残った者として参加者からの会費徴収を頼まれた。
コタツで参加者の会費徴収。暖まれるのは良いけど、さてはて、顔と名前が一致しないどころか、分からない(^^;
区長さんが居れば、どこどこの誰それさんって、教えてくれるけど、居なくなったら、さっぱり分からない。
そのうち、区長さんも、参加者に「自分で名前書いてマツダさんに参加費を渡して」と言ってくれた(^^;
ただ「マツダさん」と言っても、同じくるわの区長さんだから分かるだけで、違うくるわの人は、誰あいつ?って感じだけどね(^^;

大分集まってきた。会費を貰ったり、お茶をいれたり。。。
コタツのある部屋で、長老さんや何人かが雑談。
「新年会はやったのか?」
「おさんやさんが1月にあったから、それが新年会代わりだ、そっちは?」
「さんやさんはやらなくなったから、新年会をやった」
とか言う話をしている。
え?、全部のくるわで「おさんやさん」って、やってる訳じゃなかったのか。。。初めて知った(^^;

他にも雑談を聞いていると色々と勉強になる。
戦時中まで多古町にも鉄道が走っていて、戦争で鉄が必要になったから線路を持っていったとか。
あの鉄道をそのまま使っていれば、多古はもっと開けていたかもと言う話とか。
へ〜、そうなんだぁ。だから「駅前」って地名があるんだよね、すぐ近くに。

さて果て、前置きが長くなってしまった。
神主さんがやってきた。
米と水と酒を用意して、区長と総代さん達が、神主さんと神社に赴く。
区長さんが「神様」を背負って帰ってきた。持っていった酒も「御神酒」として、参加者全員に少しずつ振る舞われる。
区長さんの乾杯で宴会が始まった。
「お祭り」とは言え、御輿を出すとか、店が出るとかは無い。参加者みんなで飲んで話をするだけ。

新参者としては、参加者の一番端に、遠慮しながら座らせて貰った。
真ん中が空いてるから真ん中に来なよ、と言われても、やっぱし、かなり遠慮してしてしまう(^^;
座ったお隣さんは、町でレストランを経営している人だった。
近くの人たちの話を聞いていると、機動隊に勤務しているような人もいた。

結構、長い時間、みんなで話をしていた。
ようやくお開きの時間が来た。
区長さんと総代さん達が、神社に神様を帰しに行く。区長さんが、また背中に「神様」を背負って行った。
みんなで「のぼり」を降ろしたり、掘った穴を埋めて元に戻したり。
区長や総代さん達が戻ってきて、解散。

総代さん達が残って後かたづけ。
こっちも、最後まで後かたづけを手伝って、もう良いかなってところで、帰ることにした。
総代さん達は、まだこれから3月の区の総会とか、次の各くるわの部長(班長)は誰がなるのかとか、色々と打ち合わせがあるらしい。
4年後だかに我が家に総代が廻ってくるって言ってたけど、結構、色々とやることがあるんだなぁ。

帰る時に、仕出しの残ったのを沢山貰って帰ってきた。

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